その差2.5cm
アウディA3を買う前に乗っていたのは、フォルクスワーゲン ゴルフオールトラック。
そのオールトラックの購入を検討していた時期に、ゴルフヴァリアントと比較試乗する機会がありました。
その時感じた事を、書き綴っていきたいと思います。
ご存じのように、オールトラックは、ヴァリアントをベースに、車高を上げてラフロードにも対応できるようにしたクルマ。
全高(mm)はオールトラック1510、ヴァリアント1485。
その差2.5cm。
「たった2.5cmか」
それが試乗前の僕の感想でした。
そりゃ、靴のサイズなら大きな違いってわかるけど「クルマのような大きなもので2.5cmなんて、微々たるものでしょ」って試乗前は感じていました。
でも試乗後に、この考えが間違いだった事に気付きました。
オールトラックは程々の高さ
まずは、オールトラックからです。
座席は高すぎず、低すぎず。
スッと乗り込みやすい感じです。
運転席に座ると、目線の高さも程々で、運転しやすそうな感じがしました。
走り始めます。
ディーラーから道路に出る時、少し段差がありましたが、それほど気になりません。
ゴルフのカチッとした乗り味を感じながら、ディーラー周りをぐるっと1周。
やはりこのくらいの目線の高さは、個人的には乗りやすく、とても好印象でした。
ヴァリアント、低っ!
そして次はヴァリアント。
その違いは、乗り込む時からハッキリわかりました。
まず感じたのが、座席の位置が低くて、少しお尻が落ち込むような感じになり、オールトラックに比べて乗り込みにくく感じた事です。
運転席に座っても、目線がすごく低く感じます。
「たった2.5cmでこうも違うのか」と自分の想像との違いをすごく感じました。
走り出してからも、オールトラックでは楽勝だった道路に出る時の段差が、なんだか下を擦りそうで怖いです。
オールトラックと同じコースを1周しましたが、終始目線の低さを感じました。
ただ、目線の低さからくる安定感は、こちらの方が上と思いました。
クルマにおける数センチの差を体感
この経験で、僕はクルマでの数センチの差が、どんなに大きいのか身をもって体験しました。
それと同時に、メーカーや開発者の方が、いかに数cmや数mmの事に苦労をされているのかが、分かった気がしました。
やはりクルマは、紙上のスペックだけではわからないこと、感じられないことがたくさんあります。
また、感じ方も人それぞれです。
皆さんもぜひ、試乗などで実際に“五感”で体感して、自分にぴったりのクルマを見つけて頂けたらと思います。