アウディA3を購入して早1年。
この1年で走った距離は約15000km。街中、高速道路、山坂道…色々走ってきてA3というクルマの全体像が掴めてきました。そこで今回は、アウディA3に1年間乗ってみた感想を、正直にお話ししたいと思います。
イマイチだったところ
中間加速の瞬発力の無さ
これはこのブログでも何回も言っていますが、やはり1年経っても慣れません。
A3はマイルドハイブリッドを採用しているので、止まっている状態からの加速は、999ccとは感じさせない力強さと瞬発力があるります。しかし巡航状態からになると、なぜかアクセルを踏んでから一拍置いて加速。
Sモードにすることで多少改善されるのですが、このことでクルマとの一体感がスポイルされてしまっているのは残念なところです。
ちなみに瞬発力はないですが、加速し始めてからの伸びはあります。
高速道路での余裕の無さ
やはりこれも999cc故、仕方のないところですが、高速道路を走っていると「もう少しパワーに余裕があったら」と感じることがあります。特にこの夏の猛暑で、エアコンをガンガン使うようになってから感じることか多くなってきました。
僕は以前このブログで「A3は高速道路走行も問題なし」と書きました。その気持ちは今も変わっていません。踏めば(一拍おきますが)ちゃんと加速するし、登り坂も苦しい素振りも見せず登っていきます。
ただ若干余裕のなさを感じるのも事実。「エンジンが唸る」とか「頻繁にキックダウンする」とかではないのですが、アクセルを踏む足の裏から、なんとなく余裕のなさが伝わってくる感覚があります。
サイズ感
これは完全に好みの問題ですが、A3はコンパクトカーの部類に入るので、少し押し出し感が弱いかなあと感じることがあります。
一般的に、クルマは大きい方が高級感があります。威風堂々としていて押し出し感があり、立派に見えます。
言うまでもなく、これは買う前からわかっていたのですが、Q3とかを見ると「せめてこらくらいの大きさがあると良かったかな」と思う時があります。
買う前にディーラーで見ていた時は、気分も高揚していてそこまで感じなかったのですが、だんだん気分も落ち着いて冷静になって、ジワジワと感じるようになった今日この頃です。
よかったところ
運転のしやすさ+走りの良さ
やはりアウディには、実際に運転してみないとわからない良さがあります。
運転してまず感じるのは、ハンドル操作に対するクルマの動きの正確性。自分の意思とピッタリ一致しています。例えるなら、iPhoneの画面を指で上下にスクロールした時のような感じ。滑らかで、自分の思ったように動かせるあの感覚。これが運転の気持ちよさに繋がります。不安感も少なくなり、リラックスして運転することができます。
また3気筒999ccのエンジンは、高速でこそ少し余裕のなさを感じる瞬間がありますが、普通に走っている分には十分すぎるほど。音や振動もしっかり抑えられていて、急な上り坂も唸り声を上げず、グイグイ登っていきます。
比較のためマツダのCX -3 15S Touringを、同じ道で運転してみた時も、明らかにA3の方が力強く感じました。
デザイン
アウディのデザインは、シンプルでクリーン。
エクステリアは、以前よりは少しごちゃっとして、子供っぽくなった感じもしますが、それでも十分かっこいいと感じます。特にリアからのルーフの流れやライティングシステムなどは、いつみても綺麗だと感じます。
インテリアも先進性を感じさせ、うまくまとまっていると思います。
デザインというのは、クルマを買うときの大きな判断要素のひとつ。惚れてしまったら、多少のデメリットは目を瞑れるのではないでしょうか。
燃費
A3を購入し、1年間乗っての燃費は19.9km /L。
ハイオクとはいえ、昨今のガソリン価格高騰の中、これはありがたい!
特に48Vハイブリッドシステムのお陰で、ストップ&ゴーの多い街中での燃費の悪化が少ない印象です。
街乗りの快適さ
これは、イマイチなポイントで語ったコンパクトカーゆえの押し出しの弱さと表裏一体なのですが、街中での運転では、逆にそのコンパクトさが活きてきます。
狭い道でのすれ違いや、極狭のコインパーキングなどでも苦労をすることはほぼありません。
また加速についても、街中での不満は一切なし。「これ本当に999cc?」と言うくらい力強く加速します。
バーチャルコックピット&ステアリングスイッチ
クルマのメーターと言えば、アナログ派と液晶派に分かれると思います。僕は今までアナログ派でしたが、バーチャルコックピットに出会ってから、この便利さにかなり惹かれてしまいました。腕時計で言うと、アップルウォッチみたいな感じです。高級感という点ではアナログに劣りますが、便利なのは、圧倒的に液晶です。
マップを表示させたり、音楽を選んだり、車両の状態をチェックしたり。
しかもそれのほぼ全てを、ステアリングスイッチで操作できます。
これは本当に便利です。
ほどほどの高級感
アウディはドイツ御三家のひとつ、と言われるだけあって、フォーリングスのエンブレム効果が効いています。
でも、もちろんそれだけではありません。
佇まい、デザイン、乗り味、遮音性、スイッチ類のクリック音の統一…そういう小さなものが積み重なって”アウディ”というブランドを築き上げています。
ただA3は、各部の素材感などにコストダウンの影響を感じるのも事実。その点は残念ではありますが、全体として程よい高級感に包まれていることは、乗っていても眺めていても、なかなか気分がいいものです。
維持費も心配なし
「輸入車は故障が心配」という方もいらっしゃると思いますが、今の輸入車はそうそう壊れません。先日、1年点検に行ってきましたが、異常もなく快調そのもの!
この間にかかった維持費といえば、ガソリン代と自動車税くらい。
自動車税は、排気量が1L以下なので25000円。ガソリン代も、ハイオク指定ですが燃費がいいお陰で割高感は感じず。
オイル交換も「一年経つか15000km走るまでは大丈夫」とのことなので、1年点検まで1度も交換しませんでした。
また、メンテナンスパックに入っているので、1年点検でワイパーブレードや、キーの電池など消耗品の交換の支払いもなく、納車後の維持費は本当に心配しなくても大丈夫です。
いかがでしたでしょうか
イマイチだったところ、よかったところ、色々お話ししてきましたが、やっぱり一番良かったところは、「好きなクルマに乗れてよかった!」という心の満足感です。
誰が何と言おうと、自分が好きなクルマに乗るのが一番。満足感が違います。
これからA3生活2年となりますが、益々楽しんでいきたいと思います。
皆さんのカーライフが、素敵なものになりますように。