アウディA3 30TFSI。
999ccと小さなエンジンの割によく走り、燃費も良く、とてもいいクルマです。
でも正直な話、購入当初は「ちょっとクセがあって乗りにくいな」と感じたことがあったのも事実です。
それは「中間加速が鈍い」とか「エンジンブレーキが効かない」など、自分の感覚とクルマの挙動が一致しないことが原因のものでした。
そこで今回は「それを少しでも解消できないか」というのを検証してみたいと思います。
Dモードはエコモード!?
通常オートマ車は、ギアを「P」から「D 」に入れて走り出します。
しかしA3は、通常使う「D」モードが普通のクルマでいう”エコモード”に匹敵する、燃費重視の設定になっている感じがします(ちなみにA3にエコモードはありません)
そこでギアをS(スポーツ)モードにして走ったらどんな感じか、というのをお伝えしたいと思います。
アウディA3は、シフトスイッチを1回下に操作すると、Dモードに入ります。
通常こちらで運転するのですが、この状態でもう一度シフトスイッチを下に操作すると、Sモードにすることができます。
このSモード方が、運転していて気持ちよく、こっちがデフォルトでもよかったんじゃないかと思えるほどなんです。
それでは、Sモードの良いところを5つ紹介したいと思います。
Sモードのメリット
①中間加速が良くなる
個人的に、アウディA3の最大の弱点は、中間加速の鈍さにあると思います。高速道路での追い越しなどの際、グッとアクセルを踏んでも一瞬、間を置いてから加速し始めます。
例えるなら、かけっこをする時「よーい、どん」の後に、2〜3歩歩いてから走り出すような感じです。
「このクルマは1000ccだった」と痛感する瞬間です。
これがSモードにすると、加速がスムーズになります。
SモードでもDモードでも、ギア数が同じ時は同じような加速感なのですが、Sモードでは、より下のギアを使って走ることが多いため、瞬発力が上がります。
劇的に中間加速が良くなるって事ではないですが、こちらの方が、明らかにストレスは無くなると思います。
②アイドリングストップがオフになる
Sモードにするとアイドリングストップ機能がオフになります。A3はアイドリングストップから復帰する時の、不快な音や振動がかなり抑えられていますが、それでも気になる方はSモードがいいと思います。
またアイドリングストップ時はエアコンもオフになるので、夏の暑い時なども、Sモードの方がいいかもしれません。
③コースティングに入らないのでエンジンブレーキが使える
これは②とも関連してくるのですが、A3は走行中も頻繁にアイドリングストップし、コースティング走行に入ります。
コースティングは燃費にはいいのですが、エンジンブレーキが効かないので、アクセルを離した時に自分の感覚よりクルマが進んでしまい、運転しづらく感じることがあります。
もちろん慣れの問題でもあるのですが、Sモードではコースティングに入らず、エンジンブレーキが使えるので、普通のクルマと同じような感覚で運転しやすいです。
④こもり音の低減
A3はDモードで走ると、30〜60km /h位の時に、エンジンの方から低いこもり音がします。
でもSモードで走ると、音はするのですがこもった感じが少なくなる分、スッキリした音に感じます。
⑤ギア数が表示される
通常Dモードではギア数は表示されず、ただ”D"とだけ表示されてます。
これがSモードになると、ギア数が表示されるようになります。
だから何?って感じもあるのですが、やっぱり何速で走っているか分かった方が、単純に気分が上がります。
⑥まとめ
いかがでしたでしょうか?
Dモードは、マイルドハイブリットの燃費の良さなどを十分享受できる分、走りが犠牲となってしまっている部分があると思います。
またA3は、もともと燃費がいいので、Sモードにしても、郊外路や高速道路なら、そんなに燃費の低下も気にならないと思います。
僕自身、最近はSモードを使う機会が多くなっています。
A3本来の走りの上質さを楽しむなら、Sモードを積極的に使うのも、大いにアリなんじゃないでしょうか。
僕自身はこれからもSモードをうまく使って、A3ライフを楽しんでいきたいと思います。
このブログが、少しでも皆さんのお役に立てたなら幸いです。