mazda cx-3 15S Touring 2WD
発売開始当初から、そのスタイリッシュなデザインに魅力を感じていた1台ですが、今回じっくり試乗する機会があったので、今さらですが、改めてインプレッションしてみたいと思います。
エクステリア
2015年のデビューから9年。
最新のマツダデザインからすると、一世代前な感じはしますが、今でも十分通用する、素晴らしいデザインだと思います。
2016ワールドカーデザインオブザイヤーのベスト3に残ったのも伊達じゃありません(ちなみにこの年は、マツダ ロードスターが受賞)
今、デザイン的には、国産車ではマツダがNo. 1なんじゃないでしょうか。
実用性<デザイン性といった感じの、スタイリッシュなコンパクトSUVです。
インテリア
メーターは、シンプルな1眼メーター。
真ん中はタコメーターなので、最初は戸惑いました。
ヘッドアップディスプレイが付いているのはグッド。
運転中、視線移動少なく情報が得られるのは、やはり便利です。
ダッシュボード上部はカチカチのハードプラ。
ただ、その下は合皮が張ってあり、しかもステッチまで入ってます。
この価格帯で、このクオリティは結構すごいと思います。
エアコンの調節も、大きめのダイヤル式で、とても使いやすいです。
ドリンクホルダーは、アームレストに隠れ気味になっていて、使いにくそうでした。
(画像はアームレスト開けた状態です)
ETCは使い勝手抜群!
僕は以前、マツダのMPVを所有していて、その時からマツダのETCはほんと使いやすいと思っていましたが、CX-3もそれは同じでした。
ETCユニットがついているのはここ。
運転席のサンバイザー裏の部分です。
これは本当に使いやすい。
普通、グローブボックス内についていたり、ハンドルの右下の辺についていたりすることが多いので、手が届きにくかったり、外から丸見えになっていたりと、なかなか使い勝手が悪いのですが、ここなら外からは見えず,出し入れも運転席からサッと出来るので、本当に便利です。
後席
後席は、普段乗っているアウディA3より狭いです。
シートの背もたれの高さは、僕が座った状態で、肩とシート上端が同じくらいの高さ。
頭上は拳1つとちょっと入るくらい。
膝前は、手のひら1枚分くらいです。
膝前は狭いですが、SUVらしく座面は高めで、前席下も空間があるので座りやすいです。
座面長は短めで、指が4本入るほど空いています。
運転席に座ってみると
まずはドアの開閉。
A3より軽めですが、開閉音は悪くありません。
ハンドルの手触りは、少しカサカサします。
A3のようなしっとり感はないです。
ペダルレイアウトは、さすがマツダ。
アクセルペダルが、内側に寄っているような事がないので、踏み間違いも起きにくそうです。
シートもしっかりと体をサポートしてくれるので、疲れにくそうです。
また、サイドミラーが大きく見やすいのも良いポイントです。
車内の音は…
エンジンをかけてまず感じたのは、その音の大きさ。
コールドスタート時は、結構大きなエンジン音がします。
走り始めると、エンジン音以外にも、風切り音、ロードノイズなど、いろんな音が車内に入ってきます。
普段乗っているA3は静かだったんだなあと、改めて感じました。
ただ、一度スピードに乗ってしまえば、巡航時のエンジン音は静かでした。
このエンジン音、スポーツモードにすると、より大きくなるのですが、決して嫌な音ではないので、クルマ好きの方は気にならないどころか、むしろ気分が上るかもしれません。
アイドリングストップから復帰する時の音は結構小さいので、それほど気になる事がなく良かったです。
オルガンペダルはいい!
アクセルを踏んで発進すると、「やっぱオルガンペダルいいなぁ」とその使いやすさに感心しました。
足の裏全体で踏めるので、楽で疲れにくそうです。
またブレーキペダルと踏んだ感触も微妙に違うので、踏み間違いも起きにくそうな感じがしました。
ただ振動は、ハンドルからもアクセルペダルからも伝わってきました。
気になる点もあるけど、コスパはいい!
気になる点としては、街中など、ストップ&ゴーが繰り返される場面では、再発進の時のエンジン音の大きいことと、高速道路走行での、若干のパワー不足感です。
またはみ出し警告が、音で知らせるタイプで結構敏感なので、少し煩わしく感じました。これは音ではなく、ハンドルの振動で伝えてくれた方がいいと思いました。
でもそれ以外の場面では、コンパクトなサイズや、しっかりしたシート、適切なペダル配置のお陰で、運転がしやすく、誰にでもお勧めできるクルマだと思いました。
またこの値段(¥2,279,200〜)で、この内外装のクオリティと走りが手に入れられるのなら、コンパクトSUVをお探しの方には、有力な選択肢になるのではないでしょうか。
マツダCX-3、デビューから相当経っていますが、まだまだ魅力がある1台だと思いました。